ブリューパブ開業までの道のり

醸造免許を取得しました!

こんにちはクラフトビールクリエイターズです!

ようやく税務署から連絡があり無事免許を取得出来ました!長かったです・・良かったです、めっちゃ嬉しいです!何にもわからない状態からの準備期間から含めると約1年かかりました。先輩ブルワーの方々、研修先の方々、役所の方々、いろいろな方々の協力が無ければ達成は不可能でした、本当にありがとうございます!大変だとは聞いていましたが、色々想定外のことが起きますのでこれから醸造所を立ち上げるブルワリーの参考になるよう振り返ります。


① 場所

書類作成にあたっては場所が決まらないと立地や広さも決まらないので、ほぼ記入する事が出来ません。免許は人ではなく場所におりるからです。場所は以前にも書いたように決めてしまうと変えることの出来ない条件です、立地の問題に関してはやりたいスタイルによって異なりますので慎重に検討する必要があります。また空家賃の問題もあるのでフリーレントの期間を交渉したり、ビアパブで先行して始めるなどの工夫が必要となります。コンサルを使っても最短の4ヶ月で取得出来る保証はありませんので運転資金は多めに用意しておくと安心です。

物件賃貸借契約をしました!

② 内装

なかなか専門の業者は居ないので設計の段階で色々質問されますが、わからない事だらけでしたので研修先に確認したり、サプライヤーにその都度確認して進めてきました。実際に醸造機器の搬入時に入口が狭いと入らなかったりスペースが足りなかったりなどハプニングを想定して良く打ち合わせをする必要があります。しかも想定を超える見積もりが来ます・・

内装について

③ 書類作成

見積もり取りから始まり、レシピの作成、日々の売上予測、外販予定先の契約書類、法務局からの各種書類の入手、市税県税からの納税証明書、特定施設の届出、研修や就業履歴の証明などなど多岐にわたります。コンサルを使うとお金が膨大にかかりますがスピード感を重視するなら利用した方が早いです、内装に関しても後々さらにお金がかかったり配管するのもまた費用と時間がかかります。ある程度揃った段階で税務署に提出、相談に行くと事細かにチェックが入り宿題がでます、ポイントは「数字の根拠」となります。この光熱費はどの数字を基にしているのか、原価に王冠やラベル代などは入っているのか、冷蔵庫や醸造タンク、樽の数量は現実的に配置が可能かなど細かい所までチェックが入ります。正直まだなにも始まっていないのでわかるわけがないじゃないか・・・と匙を投げたくなりますが実際に稼動した後で困るよりはシュミレーションした方が良いと考え数字を作っていきました。提出→宿題の繰り返しで半年近く要しました。

④ 機材搬入

ほとんどのブルワリーは海外から醸造機器を輸入して工場もしくは店舗に設置すると思いますがコンテナ輸送から国内に入ってからので輸送、工場もしくは店内までの設置も結構大変です。税関の問題なども専門の業者を使った方がスムーズですし大型機材の搬入設置も有志を募ってやるか業者を使うかなど決めなくてはいけません。また為替のレートに変化があるので国内に入った時点での消費税がかかるなど想定外にかかる費用もあります。ワンストップで行う代行業者もありますが費用が全然違うので予算が限られている方は個人で業者を手配しておこなうと予算を抑える事が出来ます。

⑤ 免許取得時期

免許取得のスケジュールも重要です、7月に税務署の人事異動があり担当が変わってしまう恐れがありますのでそれまでに決着をつけるか、人事異動後に提出して取得を目指すのかなども大きな要因でもあります。また年内に取得すると翌年の3月までの免許となってしまうため翌年にずらすのも再審査を先延ばしにするのに有効です(国税の方が親切に教えてくれました)翌年の1月以降の取得だとその次の年の3月まで有効となります。


まだ何も始まっていませんが、現時点で醸造免許の取得を目指す方に参考になればと思います。特に資金面は重要でお金が湯水のごとく消えていきます、補助金を利用するかたでも入金はタイムラグがありますので余裕を持った計画でないと精神的に追い詰められます。個人的にはビールが売れ始める前の3月位の取得が理想かなと思いました、逆算してもその通りにはならない可能性がありますが遅れても売れるGW、夏休みに間に合えば良いスタートを切れる気がします、冬場はマジで売れないのでキツいです・・・(お店の形態にもよりますが)醸造免許取得の平均とされる6ヶ月を目安にスケジュールを組むと良いと思います。

これからは持続出来るようにどう売り出すか、どう個性を出すかなど課題はまだまだありますが、拡大する気はありませんので僕に課したミッションの「クラフトビールを日本の文化に」を胸に地域に根付いて長く続けられるようにクラフトビール文化を広めるために地道に唯一無二の存在になれるよう試行錯誤して続けていければ良いな〜と考えております。

醸造免許許可

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