コラム

ブリューパブの損益

こんにちはクラフトビールクリエイターズです!

今回はブリューパブ経営についての詳細をレポートします、ビアバーの場合は他社からの仕入れプラスフードの提供で原価率は高く経営も難しいですが、自分で作って売るとなると急激に利益率のアップが見込まれます。税務署に提出する書類でレシピの原価も記入する必要がありますが1リットルあたりビールの種類にもよりますが原価は酒税を含め300円〜400円くらいが平均となると思われます。


店内での提供の場合

ラインナップにもよりますが、自社ビールを330mlを800円で提供するとなるとおおよそロスも含めて150円前後なので原価率が20%弱まで下がります。仕入れだと最近では運送費を含めて1100円/リットルはかかるので45%もかかってしまいます。原価率30%設定だと1210円での提供、かなりお高めのビール一杯となります。

原価率45%これに販管費を加えると利益がほとんど出無いのがわかります。*実際はもっと高値での提供のところが多いです

ブリューパブの良い所はこの点です、自社で作っているため原価計算が出来る点、運送費がかからないため比較的安価な値段設定が出来る点が大きいです。ユニクロのように生産の川上から川下まで仲介が入らないことで余計なコストを排除し消費者にお手頃価格で提供もでき会社も利益を残せる点ではメリットは大きいです。ただし最近の円安と物価高は要注意です、海外産の原材料が多く光熱費も高騰しているため価格に転嫁していくしかなく原材料をケチると美味しくないのに高いビールばかりになっていくので、原価をかけてブランディングしていくのか、飲みやすい値段での提供にするのか、どちらに方向性を絞るか難しい舵取りが迫られています。

ともあれ実際にビールを作れるのはかなりの利点です、ただ集客の点でうまくいかないと在庫だけをかかえてしまいますので、立地や宣伝などは非常に重要になります。


外販メインの場合

外販メインの場合は酒屋や飲食店などの卸がメインとなるので提供価格を見据えた卸価格を設定しなければならない点、缶瓶のコスト、ラベル代、充填作業、また運送費もかかるため価格設定が難しくなります。樽の一般的な相場は1000円/リットルですが消費税、運送費を含めると大きなブルワリー意外はトータルで1100円〜1300円、いけてるブルワリーですら1500円/リットルがいい所です。イケてるブルワリーですら缶や瓶のコスト、デザイン費、人件費もかかっています、缶詰もして当然原価もかけているのでそれほど利益は乗せれていない感じです。ただ知名度が高いのでタップオーバーイベントやビアフェスなどでの売り上げがハンパないので外販に関しては広告料も含めての販促活動と言えます。樽や瓶缶で売るのをメインでやるのはオススメしません、相当な観光地で集客が見込めて直販売できれば良いですが、即売り切れるようなブランディングのできているブルワリー以外はかなり難しいです。


最近ではすごい勢いでブルワリーは増えてきていますので,ブルワリーたちが協力して国内での原材料生産が増えていくのも良いのかなと思います。クラフトビールのみのビアバーはかなり難しいです、マイクロブルワリーと呼ばれる省スペースで機材もお金をかけなくても美味しいビールは作ることが出来ますので当サイトを参考に醸造免許の取得を目指すのも一つの選択肢となります。

上記で儲からないと記述しておりますが、お店だけの提供だと年間6000リットルには届かないので(仕入れ無くして自社ビールのみなら全然行けそうな感じもしますが・・・)今月から瓶詰めをしての直販、少量の外販の準備をはじめます。またお金が出て行きますが実際に瓶ビールで商品化されたり、他のお店で知ってもらえるのは楽しみでもあります。

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